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1.研究概要

 呼吸循環外科学分野は、呼吸器外科学と心臓血管外科学に分かれ、両分野で専門性の高い研究が行われている。さらに両分野共通する臨床応用を目指した基礎研究もおこなわれている。

2.研究グループ

  • 呼吸器外科グループ
  • 心臓血管外科グループ

3-1.呼吸器外科グループ

研究テーマ

  • 肺癌の分子病理学に関する研究
  • 小型肺癌に対する縮小手術に関する研究
  • 肺癌術後補助化学療法に関する研究
  • 間質性肺炎合併肺癌手術の研究
  • 縦隔腫瘍の臨床病理学的研究
  • 臓器移植、肺障害に対する遺伝子導入の研究

3-2.心臓血管外科グループ

研究テーマ

  • 体外循環手術後の腎機能と尿中megalin動態の研究
  • 複雑心奇形外科治療の成績向上と遠隔成績に関する臨床研究
  • 大動脈解離の分子病態機序の研究
  • CT画像を用いた代用弁機能の研究
  • 災害医療に関する海外および国内共同研究

4.研究の成果

[分野] 呼吸器外科

[研究テーマ] 肺癌分子病理学に関する研究

[内容]
 受容体チロシンキナーゼ(Receptor tyrosine kinase: RTK)下流経路は細胞増殖,移動,浸潤やアポトーシスの調節に関与しており,発癌において非常に重要な役割を果たしている.主にRas/Raf/ERK pathway, PI3K/AKT pathway, Jak/Stat3 pathwayの3経路が関与するとされており,これまで肺腺癌においては病期が進行するにつれてRas/Raf/ERK pathwayよりもPI3K/AKT pathwayがより活性化されること,AKTのリン酸化タンパク発現が予後予測因子となることを報告してきた.喫煙習慣と受容体チロシンキナーゼの発現から見たadenocarcinoma in situ (AIS)と通常の腺癌の関連を検討している。AISは腺癌の発生母体ではないことを示唆するデータを蓄積している.

[写真など]

受容体細胞シグナルチロシンキナーゼ経路

図

AISとリン酸化蛋白発現

図
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[分野] 呼吸器外科・心臓血管外科

[研究テーマ] 肺移植に関する研究

[内容]
 肺移植ではドナーから採取された肺を保存液で還流後低温保存しレシピエントへ移植するが虚血許容時間は8時間程度と限られている.また,ドナーの肺障害により移植可能な機能を有した肺の提供割合は低い。
採取した肺をex vivoで還流、換気して肺の機能を改善し,さらに虚血許容時間を超えた保存が可能となれば移植される肺は増加し、移植成績の向上も期待できる。
そこでブタ及び人の肺を用いて還流実験を行っている.これまでの研究では,酸素化は保たれ還流中に嫌気性代謝が更新するがそのマーカーとしての乳酸/ピルビン酸比が有用であることを報告した。
(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21930395)

[写真など]

ブタ、人の肺を還流し再還流障害を軽減

図
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[分野] 心臓血管外科

[研究テーマ] 移植における遺伝子導入の研究

[内容]
 大動脈解離は突然発症する致死的疾患であり,近年の診断治療の進歩にも関わらず今なお救命困難な場合が少なくない.大動脈解離は壁脆弱化を基盤に発症すると考えられるため,炎症と細胞外基質代謝に関わるストレス応答性シグナル分子の関与が考えられる.我々はc-Jun N-terminal kinase ( JNK )に着目し,JNK とそのアイソフォーム( JNK1 , JNK2 )がどのように大動脈解離の発症に関与するかを検討した.動物実験及び人の大動脈壁の培養実験の結果からJNK 活性化が大動脈壁の脆弱化と解離発症に至る病態機序において重要な役割を果たしていることを解明した。
(http://www.sciencedirect.com/
science/article/pii/S0022480412019567)

図

[写真など]

Localization of pSmad2 and MMP-9 in human TAAs

Expression of pSmad2 and MMP-9 in human TAAs.

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