新潟大学医学部医学科

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 公開講座 各種受賞 特色ある活動 グローバル人材育成推進事業 医学教育分野別認証制度による外部評価

総合医学教育センター Comprehensive Medical Education Center
場所 中央実習棟 5階

1.スタッフ紹介

(教員)

  • 牛木辰男 教授:兼任 センター長 医学教育全般 (医学部長、顕微解剖学)
  • 鈴木利哉 教授:専任 副センター長 医学教育全般 (血液内科医)
  • 伊藤正洋 准教授:専任 医学教育全般 (循環器内科医)
  • 赤石隆夫:教育支援員 医学教育全般 (生理学)

(技術職員)

  • 小山 司:兼任(放射線科)ビデオコンテンツ編集、ホームページ作成、PC管理
  • 行田正晃:兼任(電顕) ビデオコンテンツ編集、ホームページ作成、PC管理
  • 石津貞二:非常勤 出席管理システム、ビデオコンテンツ撮影

(事務補佐員)

  • 緒方亜摘:非常勤 事務全般

2.業務概要

 総合医学教育センターでは医学科1年から6年までのすべての学年の出席管理、授業アンケート解析、講義室の整備、等を行っています。各学年では次のような授業・試験・式典を担当しています。
大学院博士課程、大学院修士課程の講義を撮影し、e-Learningコンテンツを作成しています。

  • 1年次生:新入生研修、早期医学体験実習(EME)、ジャーナルクラブ、医学入門
  • 2年次生:基礎臨床統合I、基礎臨床統合U
  • 3年次生:統合臨床医学
  • 4年次生:臓器別統合コース、医学研究実習発表会、臨床実習入門、共用試験OSCE、共用試験CBT、白衣式
  • 5年次生:共通試験、テュートリアル
  • 6年次生:共通試験、6年生のための自習室
  • 大学院博士課程:講義撮影およびe-Learningコンテンツ作成
  • 大学院修士課程:講義撮影およびe-Learningコンテンツ作成

3.研究概要

  • 医学教育カリキュラムの見直し:
    新潟大学医学科の現行の医学教育カリキュラムは平成12年から行われています。医学の急速な進歩を医学教育に十分に取り入れてゆくことができるようにしたいと考えております。医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠しつつ、あたらしい医学教育カリキュラムを平成26年度から学年進行性に開始しました。総合医学教育センターは学務委員会をサポートして、各講座の教育担当教員とカリキュラム委員会などでの十分な議論を行いながら、新カリキュラムの実施を円滑に進めております。基礎医学分野、臨床医学分野の両方が充実しているカリキュラムを構築してゆきます。
  • 医学教育分野別認証トライアル受審:
    日本人が米国で診療を行うためにはECFMG(Educational Commission for Foreign Medical Graduates)に受験資格を認めてもらい、米国医師国家試験(USMLE)を受験し、合格しなければなりません。ECFMGは平成35年(2023年)から医学教育の認証を受けていない大学の卒業者には米国医師国家試験の受験資格を認めないと通告してきました。残念ながら、わが国の医学部は医学教育の認証評価を行っておりませんでした。そのような習慣がなかったからですが、平成24年には初めて、東京女子医科大学が国際認証機関による外部評価を受けました。平成25年からはわが国の認証機関である日本医学教育評価機構(JACME)が医学教育分野別認証トライアルを開始し、新潟大学は平成25年12月16日から20日まで全国80医学部で最初に医学教育分野別認証トライアルを受審しました。受審にあたっては、医学部長の指揮のもと、総合医学教育センターが中心となって準備を行いました。いままでに全国で5大学がトライアルを受審しましたが、新潟大学の受審結果は日本中の医学部の受審準備の参考として活用されています。平成27年度中には、日本医学教育評価機構(JACME)が正式に発足し、国際的に承認される予定なので、新潟大学の卒業生は、安心してECFMGに資格認定してもらい、米国で医師として活躍することができるようになります。
  • 第47回日本医学教育学会新潟大会の実施:
    総合医学教育センターが中心となって、新潟では初めての日本医学教育学会を開催します。
    平成27年7月24日から25日まで朱鷺メッセを会場にして実施します。OSCEを発明した英国ダンディー大学のハーデン教授、米国の医学教育認証の責任者であるハント博士をお招きし、講演していただきます。
    また、聖路加国際病院の日野原重明先生をはじめ、多くの医学教育専門家に来ていただいて活発な意見交換を行います。
    どうぞ、奮ってご参加ください。
    第47回日本医学教育学会新潟大会:http://shinsen.biz/jsme47/
    図
  • シュミュレーション医学教育の充実:
    医学生が安心して臨床スキルを獲得してゆくためにはシミュレータを活用したシミュレーション医学教育を充実させてゆく必要があります。 総合医学教育センターでは臨床技能教育センターに整備されているシミュレータを活用して医学教育カリキュラムの充実をはかることを重要な研究テーマと考えております。新潟大学発のシミュレーション医学教育としては、シミュレータを用いた骨髄穿刺トレーナ(腸骨)を開発しました。平成25年7月1日には旭町キャンパスで第1回日本医療シミュレーション教育学会学術大会を開催しました。現在は3年生から シミュレータを用いた聴診実習を開始して、早くからシミュレータに馴染んでもらうようにしています。
  • 学生の相談に個別対応:
    総合医学教育センターでは毎日、医学生の個別の相談に対応しています。「旭町キャンパス医学生支援相談ルーム」です。定期的に面談を重ね、必要があれば専門医に紹介しています。学業の悩み、体調の不良などそれぞれの学生がもつ様々な悩みに対して職員一丸となって懸命に対応しています。学務委員会と連携して、学業不振で留年してしまった学生には個別に面談し、定期的にミーティングを開催し、モチベーションを高めることができるように心掛けています。
  • 医学研究実習大型ポスター印刷:
    4年次学生は2か月間、基礎医学や臨床医学の研究室に配属されて、医学研究実習に従事します。医学研究実習では医学研究の方法論と重要性を学びます。研究成果は大型ポスターを大講義室に掲示して学会形式で発表します。同級生、下級生、多くの教員の前で発表します。総合医学教育センターでは、4年生の希望者全員の研究成果をまとめた発表用大型ポスターを毎年、50枚以上印刷し、発表に役立ててもらっています。ポスターの画質のよさが高く評価されています。
  • 大学院e-Learning コンテンツ作成:
    総合医学教育センターでは、すべての大学院博士課程講義、大学院修士課程講義を録画し、編集して、その日のうちにe-Lectureと名付けたe-Learningのホームページに載せています。大学院生からはコンテンツの画質、音質のよさが評価されています。大学院だけではなく、がんプロフェショナル養成推進プログラムのe-Learning コンテンツの作成をも行っています。

4.研究業績

  • 石川和信、鈴木利哉、奈良信雄.カナダ医師国家試験第2部Large scale OSCEに学ぶ.医学教育46:171-177,2015
  • 伊藤正洋、鈴木利哉、渡部雄一郎、赤石隆夫、井口清太郎、土田正則、佐藤昇、竹林浩秀、牛木辰男.シミュレータを用いた高校生に対する体験講座の効果.日本シミュレーション医療教育学会雑誌3:印刷中,2015
  • 鈴木利哉、奈良信雄.卒前教育・卒後臨床研修のシームレスな連携と診療科・地域の医師偏在解消を目指すフランスの医学教育.医学教育45:201-206,2014
  • 奈良信雄、鈴木利哉.ドイツにおける医学教育と医師国家試験.医学教育45:193-200,2014
  • 福島仁美、伊藤正洋、安達豊美、三間渉、齋藤寛文、柴田修.Basic Life Support(BLS)講習会インストラクターにおける一般性自己効力感の検討.日本シミュレーション医療教育学会雑誌2:14-17,2014
  • 柴原真知子、錦織宏、中村真理子、鈴木利哉、武田裕子、小西靖彦、福島統、奈良信雄.英国卒前医学教育改革の動向−General Medical Council における教育質保障の取り組み−.医学教育44:63-70,2013
  • 鈴木利哉.医学教育改革について 新しい取り組み、方向.新潟医学会雑誌127:18-24,2013
  • 鈴木利哉、奈良信雄.米国医師国家試験USMLEにおける臨床能力評価.医学教育43:21-26,2012
  • 鈴木利哉.医学教育改革について.新潟医学会雑誌126:181-188, 2012
  • 奈良信雄、別府正志、金子英司、鈴木利哉.望まれるシミュレーション医学教育の充実と普及.日本M&S医学教育研究会誌5:1-7, 2012
  • Masahiro Ito, Takashi Yamamoto, Kenichi Takaku, Nanako Tsutsui, Mayumi Sasagawa, Satoru Hirono, Toshiya Suzuki, and Makoto Kodama. Acute Heart Failure Syndrome Associated With Snow Shoveling. INTERNATIONAL HEART JOURNAL 53:394-395,2012
  • 高田和生、鈴木利哉、秋田恵一、奈良信雄、田中雄二郎.デューク-シンガポール国立大学におけるTeam-based learning(TBL)について:多角的な視察報告.医学教育42:153-157,2011
  • 鈴木利哉.医学教育改革.新潟県医師会報735:2-8,2011
  • Nara N, Suzuki T, Nitta Y. The present state and problems of graduate-entry programs(GEP) in national medical schools in Japan. J Med Dent Sci 58:23-27,2011
  • Nara N, Suzuki T , Tohda S. The current medical education system in the world. J Med Dent Sci 58:41-45,2011
  • 鈴木利哉、別府正志、奈良信雄.わが国の医学部におけるスキルスラボの設置状況及びスキルスラボにおけるミュレーション講習会の現状調査.医学教育4:361-365,2009
  • 鈴木利哉、別府正志、吉原桂一、奈良信雄.韓国における医学教育.医学教育40:322-325,2009
  • 東田修二、鈴木利哉、別府正志、奈良信雄.ドイツにおける医学教育の改革.医学教育40:317-321,2009
  • 鈴木利哉、奈良信雄.血液学を中心にした基礎医学・臨床医学統合型カリキュラムの利点.医学教育40:351-353,2009
  • 別府正志、奈良信雄、鈴木利哉、磯部光章.シミュレータを用いた心臓病診察のスキル訓練セミナーとその評価.医学教育40:419-424,2009
  • Suzuki T, Beppu M, Nara N. Emerging issues in clinical skills laboratories in Japan. Clinical Teacher 6:135-138,2009
  • Nara N, Beppu M, Tohda S, Suzuki T.The introduction and effectiveness of simulation-based learning in medical education.Internal Medicine 48:1515-1519,2009
  • 鈴木利哉、錦織宏、奈良信雄.アイルランドにおける医学部学士入学制度.医学教育39:373-375,2008
  • 鈴木利哉、錦織宏、奈良信雄.スコットランドにおける臨床技能教育−シミュレーション教育とOSCEによる評価−.医学教育39:376-379,2008
  • 錦織宏、福島統、仁田善雄、神津忠彦、鈴木利哉、奈良信雄.英国における医学部学士入学制度の動向.医学教育39:370-372,2008
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